e事件管理(e-Case Management) ~一部導入~ #1

 平成35年4月某日 *1 ,e事件管理(e-Case Management)が一部導入されることになった。

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 e-Filingが始まっていないので,e-Courtの窓口としての機能が中心であるが,画期的なものだと思う。*2

 裁判所のサイトに行くと,「事件管理ポータル」という新しいタブが設置されている。 *3 これをクリックすると,自分が担当している事件の一覧や,自分が担当している事件に関する期日や提出期限に関するスケジュールが表示されている。「お知らせ」の欄には,裁判所からのお知らせの他に,提出期限を徒過してしまっている書面に関する警告が赤字で示されていたりする。*4

 「事件一覧」には,自分が代理人を務めていて現在係属中の事件の一覧が表示されている。弁護士でなければ,自分(法人を含む。)が当事者となっている事件の一覧が表示される。これらの個々の事件をクリックすると,それらの事件に関する画面に遷移する。

 「スケジュール」には,自分が代理人を務めている事件(弁護士でなければ自分が当事者である事件)に関する将来のイベント(期日や提出〆切)が表示されている。期日の項目については,それをクリックするとe-Courtの画面が表示される。*5 今までは,次の期日や〆切は,裁判所で口頭でやり取りするだけだったので,勘違いや手帳への記入間違いなんかが生じる恐れがあったが,裁判所が一元的に予定を管理してくれると,行き違いが生じないので,ありがたい。

(つづく)

*1:妄想です。

*2:裁判手続のIT化検討会の取りまとめでは,フェーズ3でe-Filingとe-Case Managementを実現することとなっており,e-Filingの前にe-Case Managementを構築することはない前提となっています。しかし,個人的には,e-Case Managementは,必ずしもe-Filingとセットでしか機能しないものではないと思っています。

*3:決して「こうなる」というわけではありませんので,誤解のないように。

*4:提出期限は守りましょう。

*5:恐らく,ほかにも色々な表示があると思いますが,割り切って見てください。